更新: 2023.12.30
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ファスティングとは?その効果やメリットって何?
近年、女性を中心にますます人気と注目が高まっている「ファスティング」。
ファスティングとは何か?またいったい、どのような魅力やメリットがあるのでしょうか?
ここでは、ファスティングについて分かりやすく解説していきたいと思います。
この記事の目次
ファスティングとは?
ファスティングとは”断食”のこと!
ファスティングとは、断食(だんじき)のことです。
断食とは、一定期間、食物の摂取を断つ健康療法のことです。
イスラム教のラマダンでの宗行が特に有名ですが、仏教やキリスト教でも断食を宗行とする風習があります。
そんな断食は、断食療法という言葉もあるように、健康面に大変良い効果があるとされており、現在では宗教など関係なく、世界中で多くの人がライフスタイルに取り組んでいます。
現代人は食べ過ぎている!?
ファスティングの解説に入る前に、みなさんには「食」に対して、一度考え直してみて欲しいと思います。
ファスティングは、食に対しての意識を変えることで、より積極的に取り組みたくなるものです。
多くの人が栄養過多な食生活となっている
あなたは現在、毎日の食生活をなんとなくの習慣でこなしていませんか?
今や当たり前となっている「一日3食」。これは本当に良いことといえるのでしょうか?
これは、栄養価のある食べ物を満足に摂れなかった時代に慣習化されたもので、今のような高栄養価な食物に溢れている現代では必ずしも正しいとはいえません。
現代では多くの人が一日に必要分以上の食べ物を摂取しているとされ、現代人は非常に食べ過ぎている食生活となっているのです。
食べ過ぎからは多くの健康リスクが生まれる
人類は昔から現代まで、その寿命を大きく伸ばしてきました。
それは、栄養価のある食べ物が簡単に摂取できるようになっていったことも理由です。
しかし、もうそのような時代はすでに過ぎ去り、現代は過多の食物摂取による健康リスクで寿命を短くしています。
「病気になるのは栄養不足からではなく、必要以上の過度な栄養摂取から」なのだという意識を持ちましょう。
"お腹を空かせる"ことを大切にしよう
あまりお腹が空いていないけど、食事の時間だからと昼食や夕食を無理に食べていたりしてませんか?
実はお腹が空いている状態から摂る食物はエネルギーとして転換されますが、そうでない場合は脂肪として蓄積しやすいのです。
また、空腹状態には体内に蓄積した余分な栄養素を消化してくれるという健康維持に大きな役割を果たしてくれるのです。
ファスティングが身体に良いとされる理由も多くはこのことになります。
普段からお腹を空かすということを意識し、大切にして過ごしましょう。
ファスティング(断食)の8つのメリット・効果とは?
では、具体的にファスティングによって得られる良い効果やメリットは何なのでしょうか?
それらについて、以下で解説していきます。
1.体(内臓)を休息させることができる
固形の食べ物を消化するという活動は、消化器官をはじめ体(内臓)に大きな負担をかけるものなのです。
食べ過ぎはもちろんのこと、高カロリー、高糖脂、添加物、アルコールなど食する現代では、知らず知らずに内臓を酷使しています。
ファスティングで、消化活動を停止し、疲れた体(内臓)を休ませられることが一つメリットです。
2.腸内環境の改善・デトックスができる
空腹状態をつくることで腸内環境の改善とデトックスの効果があるとされます。
体内の限られた栄養素をエネルギーへと変換するために、老廃物ともなっていた残内物を消化する働きがあります。
デトックスにより消化器官をリセットして、健康な腸内活動を維持しましょう。
3.免疫力向上&現代病の治癒に
栄養の摂取を断つことで身体が本来備えている保全機能が働き、免疫力が向上するとされています。
ファスティングを定期的に実践することで、健康維持や病気の予防に期待ができます。
また、薬などに頼るのではなく、自然治癒力を高めて現代病の治癒につながるという考えも持たれています。
4.効果的にダイエットができる
ファスティングを組み合わせることで、ダイエットをより効果的なものにもできます。
カロリー摂取制限での適度な運動は、蓄積代謝を促進させ、脂肪燃焼につながります。
ダイエット専門ジム・サロンなどでファスティンプログラムが用意されているのはこのためです。
5.美肌効果にも期待できる
ファスティングは、便秘改善にも効果があり、美肌効果も期待できます。
体質改善だけでなく、痩身も美容も合わせて効果を期待できるのは女性にとっても嬉しいところです。
6.心のリラックス・精神療養ともなる
断食では自律神経系とホルモンのバランスが改善され、心のリラックスや精神療養にもなるとされています。
また実践中は、集中力の向上や、身体の爽快感を体感する人も多くいます。
さらに、強い意思を持って空腹感に耐え続けることで精神的な鍛錬ともなるでしょう。
7.食に対して意識や好みが変化する
ファスティングを実践することで、普段何げなく過ごしていた食生活を見直し、考え直す機会となります。
今までの暴飲暴食などを反省し、食生活を改善するなど食に対しての意識が変わるきっかけともなります。
また断食直後は胃袋が小さくなることで、少量でも満足できたり、正常な味覚が回復して、薄味や自然な味を好むようになる場合もあります。
8.身体の改善や好調を感じられる
これは人によって違いもありますが、「肩こりや腰痛の軽減」、「疲労感の解消」、「冷え性の改善」、「寝つきが良くなる」、「やる気がわく」などの身体の改善や好調を感じられることもあります。
※上記のすべてが医学的根拠を伝えるものではありません。またその効果などは人によって差異があります。
ファスティング(断食)にもデメリットはある?
たくさんの良いメリットがあるファスティングですが、もちろんデメリットといえる点もありますので以下で解説しています。
1.空腹の耐忍び(我慢)が必要
断食中は当然お腹が減ってくるので、その空腹感を耐え忍ばなければなりません。
序盤は特につらく感じますが、波が過ぎれば程度おさまり、軽快感も感じられてくるので、心折れずに頑張りましょう。
ただ日常生活では誘惑も多く挫折しやすいので、ファスティング合宿を利用して挑戦するのもおすすめです。
2.準備・回復ケアが必要となる場合も
丸二日以上などの本格的な断食を挑む場合などには、実践日前から、消化の良いものを食べたり、量を減らしておくなど、身体を慣らしておくための準備が必要です。
また終了後も回復ケアが大切で、回復食といわれる消化の良い適切な食事を摂る必要があります。
なので、実施したい日数以上の期間や準備を要するのがひとつデメリットになるでしょう。
2.好転反応が出る場合がある
長期の断食を行なうと、まれに一定時間気分が悪くなる症状が起こる場合があります。
多くは「好転反応」というデトックス作用によって引き起こされる症状となります。
基本的には、徐々に治まってきますが、あまりにつらく感じるようでしたら直ちに中断しましょう。
4.軽率な実践はリバウンドのリスクもある
短期間のダイエットを目的として、軽率に極度な断食を行なえば、実践後に暴飲暴食してしまい、リバウンドすることも考えられます。
ファスティングに挑むには、正しい知識とやり方を学び、「食」に対しての意識改善を図ることを大切にしましょう。
また、極端な実践は控え、無理のない方法で行ないましょう。
ファスティング(断食)はどういう人におすすめ?
ファスティング(断食)はどういう人におすすめなのでしょうか?以下ではそれらについて解説していきましょう。
1.心身の不調を感じている人
「普段からカラダがだるい」、「よく眠れず疲れが続く」、「気分が後ろ向きになる」など、心身の不調を感じたり、悩んでいる人におすすめです。
「すべての薬で一番良いのは休息と断食である」という言葉もあるように、さまざまな心身不調の改善が期待できます。
2.健康意識が高い人
生活習慣病や大病になるリスクを下げて体を守りたいという健康意識が高い人におすすめです。
また免疫力も向上させるといわれており、風邪など引きやすい時期に体調を元気に保ちたい場合の実践も効果的です。
断食と難病治療について
時に断食は最高の健康療法といわれ、その意義は医学の世界でも認知されています。
しかし、難病治療ができるかのように認識するのは間違いです。あくまでも健康なときに行なう病気を予防するための健康医学として認識しましょう。
3.疲労やストレスをため込んでいる人
日々の仕事や不摂生な生活が続き、疲れやストレスをため込んでいる人にもおすすめです。
ファスティングで、体を休息させることで心身ともにリラックス&リフレッシュさせることができます。
4.痩せたい人・肥満から脱却したい人
ファスティングは、痩せたい人・肥満から脱却したい人にもおすすめです。
無理な食事制限ではなく、正しい方法・意識を持ったうえでのファスティングは、ダイエットにも最適です。
断食とダイエットについて
断食は、食事を取らないことで痩せるというのは間違った認識なので誤解しないようにしましょう。
内臓を休めて腸内環境を改善させ、代謝の良い体質へと改善させることで痩身効果が期待できます。
ファスティング(断食)の方法はどんなのがある?
断食と聞くと、「水以外一切何も口にしない?」と思う人もいるかもしれませんがそうではありません。
単にファスティングといっても、実施する期間や口にするものなどでその方法はさまざまあります。
半日断食(半断食)
半日断食(半断食)は、朝食、昼食、夕食のいづれか基本的には2食、もしくは1食を抜く断食方法です。
ファスティング初心者の人は、まずはこれから実践してみましょう。
いつもの時間に食事をしないというだけでも、心身に何かしらの変化を感じることができると思います。
また日々の食生活を改善したり見直したいという人にもおすすめです。
一日断食
1日断食は、その名の通り、丸1日の食事を抜く断食です。
長時間胃腸を休めることになり、半日断食よりもしっかりとした効果を実感できます。
途中途中で空腹感もかなり感じることになりますが、達成できた翌日には非常にすっきりと爽快な気分を味わえるでしょう。
普段は仕事などで実践できない人も、週末を使って行うのもおすすめです。
また一日まで程度の断食を「プチ断食」や「ショート断食」とも呼んだりします。
長期断食・本断食
長期断食・本断食は、二日間以上の期間を実施する本格的な断食です。
慣れている人であれば、一週間ほど行なうこともあります。
当然、上記の2つの方法よりも心身の変化や改善効果をより感じられるでしょう。
ただし、極端や無理なやり方で行なえば、体に負担がかかり体調を崩すリスクもあります。
初心者はプチ断食で経験を積んでから、もしくは専門家の指導のもとで実践することにようにしましょう。
青果ジュースファスティング
水と、果物や野菜のフレッシュジュースを飲みながら行なうファスティング方法です。
青果ジュースには、多少のカロリーはあるものの、脂肪分も少なく、ビタミンや食物繊維、ミネラルなど体調維持に必要な栄養素を補給することができます。
ただし、ジュースは100%などの加糖されていないものを選ぶようにしましょう。
酵素ドリンクファスティング
今や定番といえるほど行なわれている人気のファスティング方法です。
酵素ドリンクと呼ばれる、野菜や果物を発酵させて作られたドリンクを、少しづつ補給しながら過ごします。
フレッシュジュースほどカロリーも無く、また食物繊維などが豊富に含まれ、デトックス効果や整腸効果を向上させてくれます。
ヨーグルトファスティング
ヨーグルトを食事に置き換えるファスティング方法です。
ヨーグルトは、乳酸菌やビフィズス菌などが含まれているので腸内環境を整えてくれ、たんぱく質やミネラルなどもあり筋肉質の低下も防ぐことができるのがメリットです。
ある程度空腹を満たすことができるので初心者におすすめの方法です。
ただし、ヨーグルトは無糖のものを選び、どうしても甘さが欲しい場合は黒糖やはちみつを加えましょう。
プロテインファスティング
水とプロテインだけを摂取するプロテインファスティングという方法があります。
プロテインは高たんぱく質で、低カロリーなので断食には適しているといわれます。
筋力トレーニングなどを行うファスティングにおいては効果的です。
初心者にはファスティング(断食)合宿もおすすめ
ファスティング合宿や断食道場と呼ばれる、施設に滞在してファスティング(断食)を行なえる場所があります。
専門家の指導管理の下で実践するので、初心者でも安心でき、正しいやり方や知識も学ぶことができます。
また、専用の食事や飲み物も提供されるので、セルフファスティングよりも快適に実践できるのが魅力です。
さらにヨガなどのプログラムや、エステ、サウナなどを行ないながら楽しく期間中を過ごすこともできます。
『ファスキャン』では、全国のダイエット断食合宿施設の情報を掲載しているので、ぜひ探して見ましょう!
ファスティングを実践した人の感想紹介
ここでは、ファスティングに挑戦してみた人の感想をご紹介したいと思います。
人それぞれに感じることが違うのもファスティングの特徴です。
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一日断食でも意外と辛いものでした。
それでも次の日はすこぶる調子が良く、体がスッキリした感じでした。30代女性
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胃が多少小さくなったせいか、食事が少量でも満足できるようになった気がします。
今後も月に2回程度、プチ断食をやっていこうと思います。20代女性
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二日断食で体のリセットができた気がします。また睡眠の質が良くなりました。
食のありがたみを感じ、空腹も手伝って夕食がとてもおいしく感じます。40代女性
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週末一日のプチ断食を続けています。
仕事がある日は食事が不規則で、むくみや便秘がひどかったのですが改善できました。30代男性
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食の好みが変わったような気がしています。
以前と違い、脂っこいものや胃に重いものを食べたいと思わなくなっています。30代女性
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断食の翌日の朝は、胃がすっきりした感じがあり、爽快感がありました。
また便通が良くなったせいか、体が軽くなったようにも感じます。50代女性
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半日断食を一週間ほど行いましたが、胃が疲れていたのか断食後は調子が良くなりました。
お腹が空くのも慣れたら何ともなく、無理なく過ごすことができました。20代女性
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ダイエットを目的として半断食をライフスタイルに取り入れ始めました。
徐々に体重や体脂肪率も下がっていって、日々身体の変化が楽しみとなっています。40代男性
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肌にはりやつやが出てキレイになり、血色や化粧のりも良くなりました。
健康と美に対する意識もアップしました。30代女性
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身体的変化よりも精神的な満足感の方が大きくありました。
どこか気持ちが軽くなり、ストレスが解消された気がしています。50代男性
ファスティング(断食)についてのFAQ
断食についてのよくある質問と回答をまとめました。
- ファスティング(断食)はつらい?
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断食は、食事が楽しめないことと、空腹に耐えなければならないことなどのつらさはあります。
また長期の断食は好転反応も表れることもあります。
しかし、空腹感をやり過ごせた時の気分は爽快で気持ち良く感じられるのも魅力です。
- ファスティング(断食)は何日くらいするもの?
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期間に特に決まりはありません。
初心者は半日から1日のプチ断食から始めてみるのがおすすめです。
本格的なデトックス効果を求めるなら2日間以上の断食をやってみましょう。
- ファスティング(断食)だけで痩せるの?
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1~2日の断食でも2キロぐらい体重は落ちますが、デトックス効果によって体内の老廃物が排出されるためです。
脂肪を落とすには脂肪を燃焼させる無理のない運動も合わせて行ないましょう。
断食だけで痩せるというよりも、断食によって痩せやすい体をつくるというイメージを持ちましょう。
- ファスティング(断食)中は水以外飲んではだめ?
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そのようなことはありません。むしろ水だけの断食は熟練者向けといえます。
健康的に行うためにもグリーンスムージーや酵素ドリンクなどミネラルや酵素など必要最低限の栄養を摂取しながらの断食をおすすめします。
- ファスティング(断食)の注意点は?
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2日以上の長期断食を行なうような場合は、前後の食事に特に気を付けてください。
急な高カロリーや食べ過ぎな食事をすると体に大きな負担をかけてしまうので、消化の良いものを量を減らして摂取しましょう。
- ファスティング(断食)中は運動してはいけない?
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そのようなことはありません。ダイエットを目的にするなら軽い運動は代謝を上げるためにおすすめです。
ただし、激しい運動は栄養不足からの貧血や脱水症状の危険性もあるので控えましょう。
- ファスティング(断食)を安心して行なう方法は?
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初心者にはファスティング合宿などを利用するのもおすすめです。
専門家の指導の下で正しい断食が行えるので安心して実践できます。
また、その経験を活かせば自宅で一人でも定期的に断食を行うことができるようになります。
まとめ
記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。
いかがだったでしょうか?ファスティングに少しでも興味を持ってもらえましたでしょうか?
ファスティングは、他の何よりも『最良の健康法』ともいわれており、
食べ過ぎや飲みすぎで体を酷使しているなぁというような人は、断食で一度心身を休めてみるのも良いですよ。
当たり前としている食生活を見直すことができるのも良いところです。
ぜひ楽しく元気にファスティングライフをお送りください!
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